世間をさわがせているランサムウエア、WannaCryptorですが、これ以上拡散させないためにも各自での対策が必要です。
Windows 搭載PC全般がターゲットですので、もしWindows XPを使用しているPCがあれば、そのPCも対策する必要があります。
WannaCryptorの別名
このランサムウエアはいろいろな呼ばれ方がされています。
- Wanna Cryptor
- Wanna Crypter
- WannaCrypt(わなくりぷと)
- WannaCry(ワナクライ)
- WCry
語源は、
- 「Wanna」はwant to ~したい
- 「Crypt」は陰謀、暗号化(encryption)
- 「crypter」は フランス語?
- 「Cry」は Cryptの省略形、泣く
- 「WCry」も 省略形
- 「ワナクライ」は「Wanna Cry」を日本語表記したもの「泣きたくなる/泣きたい」
といったところでしょう(ほかにも山のように呼称があります)。
Wanna Cryptorは、ランサムウエア(ウイルス)の中でも特にたちが悪いものです。
むかし大流行したウイルス、ニムダ現象を彷彿とさせますが、今回の被害はそれ以上です。
ランサムウエアもウイルスの一種ですので、自分が感染しないだけでなく、他者に移さないためにもしっかりとした対策が必要になってきます。
WindowsXPでの対策
最新のWindowsの場合、セキュリティパッチを当てていれば感染することはなかったといわれています。
ですが、サポートの切れているWindowsXPなどは無防備状態で、感染はもちろん、その踏み台になる危険があり、MicroSoft社も今回ばかりは異例の対策を行ってくれました。
本対策としてWindowsXPは、Windows7以降のOSにアップグレード移行するのが筋です。
いろいろな事情でそれができない場合であっても、WindowsXPについても最新セキュリティパッチを当てることは社会的な責務として必須です。
対策方法は下記から入手できます。
日本語のサイトは現在非常につながりにくくなっています。
日本のセキュリティチーム – Blogs TechNet – Microsoft
https://blogs.technet.microsoft.com/#
※2017/5/16時点んでは工事中になっていて全然つながりません。
案内によると、セキュリティパッチは現在のところ、
https://docs.microsoft.com/en-us/msrc/customer-guidance-for-wannacrypt-attacks
からダウンロードできるようになっています。
英語記述で、上級者向けです。
もっとも簡単な対策方法は、
現在のところ、下記サイトから「KB4012598」を検索すると対策パッチプログラム(ソフトウエア)がダウンロードして対策する方法です。
http://www.catalog.update.microsoft.com/
該当するOSのパッチプログラムをダウンロードして実行すれば、WannaCryptorの対策となります。
WindowsXP用のセキュリティプログラムも登録されています。
追記
WindowsXPであれば、Wannakeyを使えば、暗号解除できる場合があるそうです。
メモリ上に残っている情報を利用するため、ランサムに感染したあと、そのPCを再起動した場合は暗号解除できません。
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ESETセキュリティソフト