2017年後半に登場するといわれていた、Ryzen Mobile(ライゼンモバイル)がついに、登場することになりました。
ワクワクです。
まだ(2017.10月)発売されていませんが、製品名も決まり、今後は価格も含めチェックがやりやすくなります。
Ryzen Mobile(ライゼンモバイル)
「Intel Core i7の2倍以上の性能」などと書かれていますが、これはちょっと誤解がありますよ。
よくよく調べると、グラフィック機能を評価した場合にIntel Core i7の2倍以上ということです。
まあ、ライゼンが高性能にはかわりないですが、CPU性能そのものが、Core i7の2倍の性能と勘違いしないように注意しましょう。
とはいえ、ライゼンのこのグラフィック(Vega)のパフォマンスはすごすぎ!
これまでのライゼンシリーズでも衝撃でしたが、
スレッドリッパーよりもさらに衝撃がすごいというか、
このライゼンモバイルは期待度大大です。
こんど発表されるライゼンモバイル版の製品名は2種類、
- Ryzen 7 2700U (グラフィックユニット数=10、最大1300Mhz)
- Ryzen 5 2500U (グラフィックユニット数=8、最大1100Mhz)
特筆すべき最大のポイントは2点、
- グラフィックがVega(インテルの2倍パフォーマンス!)
- TDP 15W以下(高性能グラフィックでも省エネ)
これまでのノートPCの弱点をこれで一気に解決!
最新版の高価で電力をガンガン使用するグラフィックボードと比べたら、そりゃパフォーマンスは負けますが、モバイル用PCに使用するには十分すぎるスペックですよ。ちょっとまえのデスクトップの高性能グラフィックに匹敵しています。
しかも、モバイル用(ノートPCに最適)とだけあって、高機能になってもTDPが低い。
これまで、ノートPCでは、省エネを優先するために、グラフィック機能が犠牲になっていましたが、このRyzen Mobile で省電力と高グラフィックがバランス良く搭載されるようになると思います。
なお、Ryzen 5は、Ryzen 7の下位ランクです。
ちょっとグラフィック機能が劣りますが、これでも十分すぎるくらい高性能です。
CPUコアは、Ryzen 7もRyzen 5も4コアで同じですから、高スペックなグラフィックはあったに越しませんが、気持ちそれほどグラフィックにお金かけたくないと言う場合には、Ryzen 5ですかね。
価格とのバランスでRyzen 7かRyzen 5か選ばれることになるのでしょう。
もしかしたら、Ryzen 7の検査で一部不合格になったけど、それなりに動くものがRyzen 5として販売されているのかもしれません。
事務系処理にグラフィック処理は不要の考えは古い
本格的に事務系ならともかく、個人用PCなら、いくら事務用メインで使う場合であっても、YOUTUBEなどの動画は参照するのがあたりまえです。
パワーポイントで資料をつくるのなら、グラフィックも高性能になって恩恵は十分にありますよ。
動画エンコーディングもGPUをうまく活用した処理方式に変更されていくと思います。
もともと、GPUはグラフィック処理のために開発されましたが、グラフィック処理でなくても、暗号化解読などでGPUは活用されています。
ですから、データ処理においても、GPUは活躍するのです、事務処理PCでもGPU向上の恩恵はありますよ。
「事務処理でPC使っているから、グラフィックは低機能でもよい」と思ってるひとほど、このライゼンモバイルが適しているといえます。
Ryzen Mobileは、モバイル版との位置づけですが、デスクトップPCでも省エネして使いたいAPUです。
待ち遠しいライゼンモバイル搭載のノートPC
スペック(ベンチマーク)だけで評価するのでなく、できあがった製品で試してみないと、真価はわからないですが、ライゼンシリーズはなにかとわくわくさせます。
魅力的なのですが、インテルCoreシリーズがでてから、なにかとAMDはブランドでまけてしまってるのです。悲しい。
ライゼンモバイルが搭載されたノートPCが各メーカから発売されるのは2017年後半との話もありましたが、実際は2018年になりそうです。
ノートPC買い替えはもうすこし待ちましょうか。
コメント
[…] とにかく、インテルと比較して安くて高性能なAMDのライゼンモバイル、ノートPCに最適なAPUでした。 そのライゼンモバイルを搭載したノートPCが続々発表されています。 […]